「ウイスキーの蒸留機(ポットスティル)
今頃どんな景色を見ているんだろう」
と想像するとキュンとしちゃうような蒸留所から、妖精が住む蒸留所、はたまた幽霊ばかり出没する蒸留所まで!スコッチウイスキーの蒸留所はさまざまです!
「スコッチウイスキー造りはロマン!」
私の主人がよく言うセリフです。さて、なぜかって?それはこのブログの読者になれば、最短でこの記事をお読みになればお分かりになるかと!
2017年と2019年に夫婦で(2回目は娘も連れて)行ってきた英国スコットランドですが、蒸留所だけでも40箇所近く見てきました。
スコッチウイスキー好きな皆さまにぜひ一度は現地に足を運んでいただきたいオススメ蒸留所ベスト3を発表しちゃいますよ!
スコッチウイスキーはよくわからないぞ、という貴方にもスコッチの魅力が少しでも伝わればなあと思って書きます。
※この記事には幽霊はでてきません
【第3位】グラスゴーの新しくてかっこいい大都会の蒸留所
【第2位】全部手作り!丹精込めて造るアイラ島のウイスキー!
【第1位】妖精が舞う?世界一美しいといえる外観を持つ蒸留所
それでは紹介していきます!まずは第3位から!
【第3位】グラスゴーの新しくてかっこいい大都会の蒸留所
第3位はグラスゴーにあるクライドサイド蒸留所。
2017年に開業したばかりの真新しい蒸留所です。
グラスゴーといえば、思いつくのがスコットランドのバンド、Fairground Attraction 【フェアーグラウンドアトラクション】。こんなにかっこいい音楽がスコットランドにあるんだ!とスコットランドに興味を持つきっかけになった私たち夫婦にとって大切なバンドです。
その昔、ヨーロッパで4番目に人口が多い都市だったグラスゴー。クライド川のクイーンズドッグという港を中心に、街は栄えていきました。この建物は昔、水運のゲートをコントロールするために作られたポンプハウスでした。
ところが貿易の勢いも落ちて、ひっきりなしに稼働していただったポンプハウスも70年代に閉鎖。それを改修して、2017年に都市型の蒸留所を作ったのは、先祖代々、ウイスキーに関わる事業を行ってきた家系に生まれたティムモリソン氏。
そもそも、モリソン氏のおじいさまが、クイーンズドッグという港、グラスゴーの貿易の基礎生んだ。おじいさまのこと、きっと大好きな少年ティムだったのでしょうね。
古き良きものを大切にする英国の文化って素晴らしいです。革命は起こすけど、伝統は壊さない。信念があってかっこいい蒸留所。
ぜひこちらご覧ください。
クライサイド蒸留所、instagram アカウント
https://www.instagram.com/p/BnRRdYOF-f1/?utm_source=ig_embed&utm_campaign=loading
見ましたか?
素敵じゃないですか?
今頃、彼らどんな景色を見ているだろう、、
日本とは時差が9時間あるスコットランド。
考えると、キュンとしちゃいます。
かつてグラスゴーを支え、栄えた港を見下ろす形で、真新しい蒸留所の堂々たるポットスチルが併設されているんです。朝日を浴び、夕陽を受けつつ、銅製のポットスティルが光り輝きます。
これからのグラスゴーの時代の変化を長い間見守っていくことでしょう。
ところで、カフェで食べた「Scottish Platter 」という豪華にもスコットランド産のサーモン、チーズ、ハムなどが乗ったワンプレートがお酒のつまみに最高!ひとつひとつの素材が美味しくて感動!オートミールクラッカーやバターまでもがスコットランド産でした。
あれ、この蒸留所ではウイスキーは一滴も飲んでないぞ??
そうなんです、最低でも3年樽の中で熟成されなければ、スコットランドではウイスキーと呼べません。
私たちが行ったのは2019年なので、ニューポットというウイスキーの赤ちゃんしかありませんでした。無色透明の液体です。ウイスキーは樽によって色や味わいが変わるのです。
嗚呼、ロマン。
ティム氏のおじいさまが、まだかまだかと見守っているはず。
2017年に開業したということは、2020年の今年はついに、ウイスキーも解禁か?!これからがたのしみですね!
クライドサイド蒸留所
WEB SITE: theclydeside.com
The Clydeside Distillery, The Old Pump House, Queen's Dock, 100 Stobcross Road, Glasgow G3 8QQ
CAFE OPENING TIMES: 10:00–17:00
TEL: +44 [0]141 212 1401
【第2位】全部手作り!丹精込めて造るアイラ島のウイスキー!
第2位は、アイラ島のキルホーマン蒸留所!
こちらでご紹介する蒸留所の中では一番簡素な造りの建物ですが、ウイスキー造りには絶対に手を抜かない!モルトから手作りの貴重な蒸留所です。
ツアーのスタッフも、ショップやカフェのスタッフも笑顔が絶えずとっても丁寧な印象を受けました。
基本的にどこの蒸留所に行っても工場内、特にポットスチルを扱う管理者ってちょっと怖い印象で話しかけてみようという気にはなれません!キルホーマンのポットスチルを管理をするお兄さんは、ツアー参加者から質問責めにあっていましたが、お仕事しながらひとつひとつ丁寧に応えてとてもフレンドリー。
キルホーマンで活躍する皆さん、お仕事に誇りを持っているんだなと感じました。
アイラ島のウイスキーといえば、香りが特に特徴的(ピート香)なものが多く、蒸留所はたいてい海の波を浴びまくり、伝統的で味わい深いものばかり。
そしてクラフトディスティラリーと呼ばれる、キルホーマン。ファームディスティラリー(農園兼蒸留所)といって、ウイスキー造りに使われる大麦を自社農園で栽培する形を取っています。
アイラ島で一番若い蒸留所でしたが(2019年にアードナホー蒸留所が開業)、その昔、アイラ島で一般的だった蒸留所の形、伝統を率先して守っている工場です。
ツアーガイドさんによると、まだ全体の20%程度の大麦が自社での栽培で追いついてないようですが、自家製大麦100%の使用を目指しているとのこと。フロアモルティング(大麦を発芽させる工程)も自社でしています。
そしてボトリング、ラベリングまで!!どこまでも挑戦しているのが素晴らしいキルホーマン。知れば知るほど、深みにはまってしまうタイプのウイスキーです。
そして、蒸留所でお決まりのカフェチェックですが、迷ってしまうほどの色んな手作りケーキが!ここでは英国といえば!なビクトリアスポンジケーキを選びました。ゴテゴテと甘すぎるものが多いのですが、キルホーマンのものはスポンジが軽く、甘すぎず、とっても良い塩梅でした。
テーブルに置かれてびっくりしましたが、お水が茶色い!そのあとお手洗いで出てきたお水も茶色い!汚れているわけではなく、ミネラルが豊富な証拠です。お水もとても美味しかったです。
帰り際にあった猫ちゃん、ノラ猫かな?と思いましたが、スタッフが名前を呼んでいたのでキルホーマンで大事にされている猫ちゃんなのですね。娘と遊んでくれました。
キルホーマン蒸留所
WEB SITE: kilchomandistillery.com
ROCKSIDE FARM, ISLE OF ISLAY, SCOTLAND PA49 7UT
SHOP OPENING TIMES: 9.45am – 5pm
TEl:+44 (0)1496 850011
【第1位】妖精が舞う?世界一美しいといえる外観を持つ蒸留所

これがスコットランドでもっとも絵のように美しいと言われている蒸留所、ストラスアイラです。
スコットランド マレー市 キースという小さくてのどかな町にあります。
煉瓦造の建物に、赤い煙突、そしてヒースの花々。
まさに、ウイスキーの楽園と言ってよいでしょう。
ストラスアイラの守り神でもある妖精が井戸の周り(フォンズ ブイエン)を遊びまわっていそうです。気をつけないと、悪さをされるからご注意!
このウイスキーの美味しさといったら!!りんごの蜜のようなキュッとしたチャーミングさ。終売になってしまったのを聞いた時に開いた口は今でも塞がりません。
ストラスアイラ12年のラベルにもありますね。真ん中の双子みたいな屋根のある建物をキルンと呼びます。ウィスキーは3つの材料で作りますが、そのうちのひとつの大麦を発芽させ、この乾燥塔に移し芽の成長を止めさせます。
いまは機械化がすすみ、効率化を図るため乾燥塔が使われることはほとんどなくなりました。
蒸留所の象徴でもある、キルン。
使わなくても残している蒸留所がほとんどです。
そして、その美しさの素晴らしいストラスアイラ。
主人がストラスアイラの素晴らしさについては
詳しくここで説明してます。
https://www.valvedaikanyama.com/post/ストラスアイラ-strathislaの特徴とおすすめの飲み方〜妖精ケルピー伝説〜
ケ、ケルピー?????
さて、2018年にはブランディングの強化図るためビジターセンターの改修がありました。シーバスブラザーズ傘下のストラスアイラ。シーバスの色が一層増しました。
新しくて、今風!綺麗でよいです!!!が
2017年に訪れた時にあったハンドフィル(ウィスキーのカスクから自分で直接ボトリング)は、2019年にはなくなってしまいましたし、可愛いストラスアイラのグッズも減りに減り。。ウイスキーツアーでいただけるウイスキーもストラスアイラオリジナルのものはあまり期待しない方がいいかもしれません。
そして、カフェのカウンターからはなにやら盛大にシャカシャカっとシェイカーを振る音が。。。
ぎくり、まさかと振り返ると、カクテル?!!そっち路線なのか!!2年前にはなかったぞ!!と危うく主人とショート寸前。まぜているのはストラスアイラ12年ではあるまいな?あるまいな。と気を確かにして。
まあ、そんなことで、色々考え込んでしまいまして。私はホットチョコレートを頼んだと記憶しておりますが、定かではありません。味も覚えてはおりませぬ。なんかクッキーがついていたかも。
2019年の6月の時点では、ストラスアイラ12年はスコットランドのいろんなところで買えましたし、値段も変わってなかったけど、終売を迎え品薄になりつつあるストラスアイラのオリジナル。
ストラスアイラファンとしては、複雑な思いですが、時代の変化にのって蒸留所も変わって行かなくてはならない。小さな町で色んな困難を乗り越えてきた歴史。シーバスブラザーズなくしては語れない。そんな中、美しさはまだ尚変わらないストラスアイラ蒸留所がベスト1です!
ストラスアイラ蒸留所
WEB SITE: maltwhiskydistilleries.com
Strathisla Distillery, Seafield Avenue, Keith AB55 5BS
SHOP OPENING TIMES: 季節により変わります
TEl:+44 [0]1542 783044
How Was It?
以上、スコッチウイスキー蒸留所ベスト3でした。
ロマン溢れるスコッチウイスキー、魅力は伝わったでしょうか?ウイスキーに興味がなかったのに、ここまで読んでしまった貴方!スコッチウイスキーへの扉は開かれましたね?スコッチファンが少しでも増えますように
Written by Ayaka
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